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日付:

 

2007/10/22

タイトル:
日本人が知らない「人類支配者」の正体
著者:

船井幸雄 /太田 龍

出版社:

株式会社ビジネス社

書評:


 

 ぐっと固めた拳を両手で柔らかく包み込む。これでは握手と呼べまい。不釣合いなお二方のツーショットが帯を飾る。もしかしてこれは合成写真? かたや「天寿学体系構築」に余念のない、本邦・陰謀史観の本家本元・太田龍氏。かたや経営コンサルタントの草分け的存在で、船井グループ30余社の総師・船井幸雄氏。マスコミの単なる悪戯か、れっきとした時代の要求なのかは知らないが、「え〜加減にさらさんかい」の、これは絶対に有得ない対談である。閻魔大王とすれ違いざま、頭を撫でられ舌を抜かれて、打出の小槌を落とさなければよいが。


 思ったとおり、非連続の連続であった。本の綴じ目がわらわらと泣きだしそうだ。一方的に船井さんのせいだと、私は満を持して申し上げる。このひと歴史もへったくりもない妖怪変化のようなお方なのだ。3次元と5次元の結び目が余次元である、なんてシャレにもならんのに、そればっかり。「百匹目の猿」−またまた、待った、又。ようするに孫に手を引かれ右往左往のジッちゃんだべ。

 論理的な詰めの甘さが現在時制なのだと、多分、太田氏なら思うに違いない。そして、半ば世界モデルは完成している。2015年がどうのと合いの手を入れる中身ではない。ロンドン・シティは霧の中だが、ウィルスが蔓延してお終いにならないように、みんな眼を醒ませ、と言っているのだ。





 

 

 


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